あくなき知の探求


かつてデカルトは、この世界には肉体とは別に自我や精神が存在する、という心身二元論を唱えました。この彼の説は正しいのでしょうか、それとも間違っているのでしょうか。神経生理学的な立場からこの疑問に答えるため、私たちは1)神経活動は心を生み出すのか2)神経活動の変化は心の状態を変化させるのかと問い立て、神経活動と心理状態の因果関係について研究を行っています。そのための研究手法として単一神経細胞レベルと局所神経回路レベル、さらに広域神経回路レベルの、多様なレベルから調査しています。加えて私たちは心理学的行動課題を用いて動物の心理状態を動物の行動から推測します。ある心理状態での神経活動を多角的に解析することで、その“心”を生み出す神経メカニズムの詳細を包括的に解明したいと考えています。